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門松づくり

いよいよ年の瀬も迫ってきました。
菊屋家住宅では、26日に恒例の古式門松を作成、飾りつけを行いました。
この門松は、江戸時代の民俗や風習に関する史料「難波鏡」等を参考に、江戸時代中期の門松を再現したものです。
門松は、黒松と赤松で一対となっており、長屋門入口に向かって右側に黒松を配置します。
松は、「三蓋の松」と呼ばれる三段に枝が分かれたものを使い、この枝から12本のクヌギの枝を円錐状に下ろし、
その上に藁縄を隙間なく巻いたものとなっています。12本のクヌギは一年12ヵ月を表すものです。
今年も黒松、赤松ともに枝ぶりのいい松が揃い、高さ2.3ⅿの門松が完成しました。
門松自体は、松と藁を使った質素なものですが、力強さと重厚さを感じさせてくれるものとなっています。
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長屋門入口に門松が完成しました
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向かって右側が黒松
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向かって左には赤松

このほか、館内では、書院床の間に江戸時代後期に活躍した羽様西崖(はざませいがい)の「蒼松壽色図」及び「色絵鶴籠置物」(伝野々村仁清作)や高の間に色鮮やかな繻子の色打掛を展示するなど、新年を迎えるしつらえとしております。

菊屋家住宅の年末年始は、
12月31日(月)をお休みとさせていただき、
お正月元旦10時から開館いたします。

by kikuyake-jutaku | 2018-12-26 15:55