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伊藤博文公の掛軸

全国的に梅雨入りのニュースが流れていますが、
今日の萩は、青空が広がり爽やかな風がふいています。
さて、菊屋家住宅では季節に合わせ様々な美術品を展示しています。

今回は、日本の初代の首相となった伊藤博文公の掛け軸をご紹介します。
現在展示しているのは「萩城懐古之詩」と題した漢詩で、
主のいなくなったかつての城を懐かしく思う気持ちを詠ったものです。

「江山秀麗似仙郷
 依舊園宅尚帯香
 往事芒々人不見
 古城穐色自荒涼」と書しています。
意味は
「海山川は美しく仙人が住む郷のようだ。
 庭園も邸も今なお昔の香りを帯びている。
 ただかつては美しかった庭園や邸も草が生い茂り人の姿も見えない。
 古城は秋の深まりの中で荒涼とした姿でたたずんでいる。」
といったところです。
故郷を思う心がしっかりと詠われています。

菊屋家住宅書院で、是非本物の伊藤公の書をご鑑賞ください。
伊藤博文公の掛軸_f0101949_16494411.jpg


by kikuyake-jutaku | 2018-06-12 16:51 | 菊屋家住宅 展示情報