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菊屋家の門松

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江戸時代中期の門松を再現

今年も長屋門入口に江戸時代の様式を再現した門松を飾りました。
 
 門松は、黒松と赤松の一対で、3段に枝の分かれたもの(三蓋の松と呼ぶ)を使います。この幹からそれぞれ一年12か月を表す12本のクヌギの枝を円錐状に下ろし、その上に藁縄を隙間なく巻いたものです。
 西側のお城の方角に黒松を置き、閏年にはクヌギの枝を13本にするなど、江戸時代の民俗や風習に関する史料「難波鏡」(1680年)等を参考にして再現したもので、江戸時代中期の門松を再現したものです。
 一対の松と藁縄を使ったとても簡素なものですが、質素な中にも力強さと時代の重さが感じられ、昭和59年に住宅の一般公開を始めた時から毎年の正月を迎える恒例となっています。

上段:藁縄を巻く前の12本のクヌギの枝 中段:菊屋家の家紋 下段:津守家の家紋 
       
       
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by kikuyake-jutaku | 2017-12-30 10:24